夕食のじいちゃんの説教がイヤすぎた話

160206_夕食のじいちゃんの説教がイヤすぎた話

先日、お蕎麦屋さんで力うどんを食べていると、
後から酔っ払ってお店に入ってきた
初老の男性に絡まれました。
その男性は、すでに出来上がっており、
僕に向かって、

「店員の女性がべっぴんさんだから声をかけろ」
「自分のそばがまだ来てないから、そんな時は
お前が気をきかせて一声かけるもんだ」
などと言ってきました。

僕は、面倒くさいなと思いながらも、
「こちらのお客様のそばが
まだ来てないみたいなんですが!」
と店員さんに伝えたところ、

男性はそばを注文していませんでした…。

 

僕は無性にイライラしてきて、
男性を黙らせる一言を頭の中で考えました。
と同時に、
こんなに自分をイライラさせるのは何か?
という疑問が浮かびました。

そこで思い当たったのが、小学校の時の
今は亡き祖父との思い出です。
夕食の時、祖父はいつも日本酒を飲んでいました。
そして、小学生の僕に向かって、

「お前はこの家を守っていかんなん」
「これからは大変な時代やぞ」
・・・などと毎日毎日言い続けました。
僕はこの夕食が本当に嫌で、
ご飯がまずくなるといつも思っていました。

そもそも、何から守ればいいのか?
何が大変な時代なのか?
といったことを聞いても、祖父は酔っていて、
まともな会話になりませんでした。

一度、祖父の日本酒を水と間違えて飲み、
まずくて吐き出した記憶があります。

そして、次の日になると、
祖父は忘れているのか、
そもそも僕がそこまで嫌がっていると
気づいてないのかわかりませんが、
ケロッとしており、僕は何も言えず
また夕食で説教されるという繰り返しでした。

 

僕が蕎麦屋の男性にイライラしたのは、
その状況が、小学生の時の
夕食の嫌な記憶と重なったからです。
(正確には、重なったことが影響しています。)

もし、僕の記憶が、酔っ払った祖父と
楽しく話した思い出であれば、
僕は蕎麦屋の男性に全く違った
反応をしていたと思います。

 

このように、私たちは、
過去の出来事に対する
意味づけから影響を受けています。

では、僕はこの先も
蕎麦屋で酔っ払った初老の男性から絡まれた時に
イライラしなければいけないかというと、
そうではありません。

(もちろん、本当に嫌ならイライラしますが、
過去の出来事に対する意味づけから影響を受けて
イライラする他ない、という訳ではないのです)

 

過去の出来事に対する意味づけから
自由になるコツが2つあります。

1つ目は、

影響を受けていることを認識すること。

今回のケースでは、
「こんなに自分をイライラさせるのは何か?」
という自分に対する問いから、状況と
祖父の思い出の関連性を認識したことが
これに当たります。

2つ目は、

当時の気持ちを当人や関係者と話すこと。

他者の視点から出来事を見つめたり、
その時の気持ちを話すことで、
意味づけを変化させることができます。

これは、祖父と話すのが一番効果的ですが、
祖父以外の人でも効果があります。
こちらについては、また改めて記事を書きます。

素敵な時間をお過ごしください☆

 

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