コーチング

初めての有料セッションに臨むコーチのための、復習用コーチングストラクチャー

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コーチは、質問やフィードバックを使って
クライアントの中から気付きと答え、つまり、

クライアントの
「やりたい!/なりたい!/こうありたい!」
姿を引き出していきます。

 

コーチングを使った対話の時間を
コーチングセッションと言います。

コーチングセッションの運営には、
基本となる「型」があります。
この型のことを、
コーチングストラクチャーと言います。

ストラクチャーは読んで字のごとく、
セッションでコーチングが機能するための
「構造」と言えます。

 

コーチングストラクチャーを理解し、
活用し、身体化することによって、

1.コーチングセッションの品質が安定します。

2.セッションを効果的に運営できなかった時に
振り返り、改善ポイントを見つけられます。

3.コーチングセッションの柔軟性が高まります

 

3について、なぜ柔軟性が高まるかというと、
直感や閃き、アイデアをどんどんセッションに
取り入れて運営しても大丈夫だと、
あなたがより強く思えるからです。

ストラクチャーという「幹」があるからこそ、
クライアントの状態に合わせて、
その時あなたが必要だと直感した
閃きやアイデアを実行しても、

それが効果的でなければいつでも基本となる
「幹」に戻ってくれば大丈夫だから。

「幹」が確立されているからこそ、
より自由に、バリエーション豊かな
「枝」や「葉」をつけることができるのです。

 

そしてこの「幹」を支える「根」にあたるのが、
コーチの「自己基盤」と呼ばれるものです。

自己理解(自分を知る、理解すること)を進め、

自己承認(自分にOKをだすこと)を高め、

自己開示(自分についてオープンに話すこと)を
できる内容(量)と深さ(質)を増やすことで、

自己基盤はより強固になります。

 

話をコーチングストラクチャーに戻します。

初めての有料セッションに臨むコーチが、
対面セッションの場所に行くまでの電車の中で、
復習できるようなイメージでお伝えします。

また、あなたがコーチでなくとも、

例えば友達から相談を受けたときに、
この記事を携帯の画面で見ながら相談を聞くと、
相手にとって価値ある気づきを
引き出すヒントになると思います。

 

以下につづく、コーチングストラクチャーは

初めて対面もしくはSkypeで
お話をお聞きするクライアントさまとの
1回目のセッションを想定しています。

状況によって一部を省略したり、
アレンジを加えることはありますが、
まずは「全部のせ」をご覧ください!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1.安心・安全な場づくり

対面セッションの場合、
クライアントに話しやすい席を選んでもらいます
そのあと、北村が聞くのは、

「私はどこに座るとお話ししやすいですか?」

です。

正方形のテーブルに4つの席がある場合、
クライアントの席が決まると、
その正面と左右にあと3つ席がありますね。
これについて聞いています。

 

Skypeセッションの場合、ご挨拶のあとで、

「声の大きさはこれくらいで大丈夫ですか?」

を聞きます。

 

クライアントの緊張をほぐすために、
雑談(アイスブレイク)をします。

クライアントの視点では雑談ですが、
コーチの視点では、それぞれ意図があります。

 

「この場所はすぐにわかりましたか?」

クライアントの状態
(すぐわかった/迷った)を確認します。

「これまでに、コーチングを受けたことはありますか?」

コーチング自体の説明が
どの程度必要かを決める材料にします。
クライアントが思っているコーチングについて知ります。

「なんで私のセッションを受けようと思ったんですか?」

なぜ「北村の」コーチングを受けようと思ったか
その選択の中にもクライアントの
価値観を見ることができます。

 

「今日は、何とお呼びすればよろしいですか?」

クライアントの呼び方を聞きます。
名前をお呼びすることは、
クライアント自身が存在承認を感じるために
大切だと北村は考えています。

北村のクライアントさんの場合、
女性は「下の名前+さん」の方が多く、

男性は「名字+さん」「名前+さん」
「ニックネーム」の方などがいらっしゃいます。

ポイントは、クライアントが
どう呼ばれると安心して話しやすいかです。

 

・守秘義務の告知を行います。

「コーチには守秘義務があります。
このセッションの内容をあなたの許可なく
第三者に開示しないことを約束します。
安心して思ったことをお話しください」

相手がコーチングを知っていて、
守秘義務を理解している場合でも伝えます。
クライアントが自己開示できる
内容(量)と深さ(質)が増えるからです。

 

クライアントが話したいこと、つまり、
セッションのテーマをお聞きします。

「今日のコーチングのテーマは、何にいたしますか?」

「今日、お話ししたいことはもう決まっていますか?」

「今日、お話ししたいことは何についてですか?」

セッションのテーマがクライアントの中で
まとまっていない場合は、それを整理したり、
具体化することをサポートします。

 

2.未来を叶える目標設定

ストラクチャーの中で一番重要なのが、
この「目標設定」です。ここで、クライアントに
有益なイメージがつくられるかどうかが、

コーチングセッションの
成否をわけると言っても過言ではない、
超・大切なポイントです。

 

2-①.理想の結果をイメージして、実感する

「この○○分で、何が明らかになったら良いですか?」

「○○分」には、セッションで
お話をお聞きする時間が入ります。
クライアントが明らかにしたいことを、
クライアント自身の言葉で話してもらいます。

 

「そのテーマにしたい!と強く思ったのはいつですか?」

クライアントが、ある事柄について話したいと
思うのは、何らかの出来事や体験があり、
そこで感情が動いたからです。

その時のことを思い出してもらうことで、
クライアントが自分の気持ちに気付いていない
場合でも、そこで感じたものが何だったのか、
言葉にしてもらうことができます。

 

・理想の結果を聞きます。

「理想は、どうなったら良かったですか?」

「本当は、どうなったらいいですか?」

クライアントが感じている課題や、
直面している問題に対する解決策ではなく、
課題や問題が解決された理想の姿が
イメージされることを援けます。

解決策は、既にクライアント自身が考えています
場合によっては考え尽くしているため、
そこをなぞることで得られるものは少ないのです

理想の結果のイメージが鮮明になると、
クライアントは目指すべき方向性に
確信をもつことができます。

 

「他にもありますか?」

コーチングで水平質問と呼ばれる質問です。
繰り返しクライアントに聞くことで、

こうなったらいいなA
こうなったらいいなB
こうなったらいいなC
、、、

といったように理想の結果のイメージを
並列に広げる時、出しきる時に使います。

 

「最も優先したいものは、どれですか?」

精神的にゆとりをもちながら(A)

好きなことをビジネスにして(B)

自分の力のすべてをこの世界に還元し(C)

感謝の言葉を受けとって(D)

思いっきり稼いでる!(E)

といった理想の結果のイメージが生まれた時、
A~Eの中で優先度ナンバー1を聞きます。

ちなみに上記は北村の理想のイメージです。
私にとってA~Eはすべて大切。
その中でも、私が最も優先したいのはCです。

「自分の力のすべてをこの世界に還元する」
この記事もそういう気持ちで書いています。

先の水平質問と合わせて用いることによって、
クライアントの優先順位が明確になります。

 

・理想の結果を実感する。

「いつ、達成しましたか?」… When

「それは、どこですか?」… Where

「どんな風に、実現していますか?」… What

「誰と、実現していますか?」… with Whom

「相手の表情は、どんな風に見えますか?」… How do you feel

上記の4W1Hを使って、
イメージトレーニングをするように
理想の結果を実感してもらいます。

私にフィードバックのスキルを
教えてくれたプロコーチは、
「イメージが描けるものは手に入る」
と話していました。私もそう思います。

何かが達成される時、
先にイメージがつくられます。
理想を実現したイメージを
先に体験してもらうのです。

 

< 補足 >

クライアントが理想の結果を
イメージすることが難しい場合、
いくつか要因が考えられますが、

一つのケースとして、クライアント自身が
大きな不安や心配事の中にいる
という状態になっていることがあります。

その場合、北村が使う質問は、

「○○さんが考える、一番最悪の結果って何ですか?」

です。

 

目的は、クライアントの頭の中にある不安を、
一度全部はき出してもらうことによって、
クライアント自身にその不安や心配事を
客観視してもらうことです。

頭の中にある不安や心配事は、
繰り返し思い悩むことによって、
イメージの中で実際よりも
大きくなっていることがあります。

それをとめます。

 

「一番」と「最悪」は意味が重なっていますが、
極端な例をイメージしてもらうことによって、

さすがにそこまで悪いことって起こり得る?

とか、

どれだけ悪い結果になっても、これよりはましかも…

といったように、
クライアントの中にスペースをつくります。

 

そして、次にする質問はもちろん、

「では、○○さんにとって、一番最高の結果って何ですか?」

です。

このステップを踏むことで、
不安や心配事をいったん脇に置いて、
理想の結果をイメージしやすくなります。

そのあとは、「理想の結果を聞く」
つづきの手順につなげていきます。

 

2-②.価値観を言葉にする

理想の結果のイメージが実感できたら、次は、
クライアントが自分の価値観を見つけます。

価値観とは、「その人なりの大切な理由」です。
なぜ、その理想に心が惹かれるのか、
どうして、それが大切なのか、
その理由を言葉にします。

「どうして、それが実現したらいいな、と思いますか?」

「○○さんにとって、何が大事なんでしょう?」

「他にもありますか?」

 

クライアントの中で価値観が言葉になると、
それが選択基準となって決断力が高まり、
行動の量が増え、一貫性と継続力が生まれます。

例えば、さきほどの
「自分の力のすべてをこの世界に還元する」
という理想の結果に、北村が惹かれる理由は、

バスケの試合、大学受験、企画会議のプレゼン
恋愛、演劇のレッスン、ダンスの舞台、
コーチングの公開セッション、などの場面で、

120%、250%の力を出しきって、
世界が変わる瞬間を体験したからです。

 

これは、正確に言えば、その人の中で
「世界の見え方」が変わっているのです。

人が、その変容を起こす瞬間が、
私はとても好きで「美しい」と感じます。

だから、北村は、

「自分とクライアントの劇的な変化、変容に、
1つでも多く立ち会いたいから」( ← これが価値観です!)

「自分の力のすべてをこの世界に還元する」
ことが大切で、それに惹かれるのです。

 

2-③.こうありたい!を知る、実感する

クライアントが「こうありたい!」という姿を知り、
実感することが、セッションのゴールです。

ストラクチャーはこのあとも続きますが、この
「ありたい姿」のイメージが鮮明にできると、
行動プロセスは自然と定まり、
クライアントの自発的行動が起こるからです。

「それを大事にしたいということは、どんな○○さんでありたいですか?」

「どんなスキルがどのように備わっていますか?」

「それ」が指しているものは、
理想の結果に対するクライアントの価値観です。

 

下記は、さきほどの北村の価値観から、
導き出される「ありたい姿」です。

「自分とクライアントの劇的な変化、
変容に、1つでも多く立ち会いたい」

という価値観に基づいて、

「クライアントに変容を起こせるコーチ」

が、私のあるべき姿です。

 

・ありたい姿を実感する。

「すでにそんな○○さんになっている!とイメージしてもらえますか?」

(Skypeの場合など)
「目を閉じて、イメージができたら、私に合図をいただけますか?」

「そんな○○さんは、周りにどんな影響を与えていますか?」

「周りの様子を見て、どんな気持ちですか?」

「本当にそうなりたい?」

 

2-①の「理想の結果を実感する」と同じく、
イメージを先につくって、実感してもらいます。

「理想の結果を実感する」が、4W1Hを使って、
状況やシーンを視覚化したのに対して、

「ありたい姿を実感する」では、
その理想のシーンの中で、
ありたい姿がすでに100%実現されている
理想の○○さんを実感してもらいます。

なので、状況よりも気持ちや見え方、
体感覚など、主観的なものに焦点を当てます。

 

< 補足 >

なぜ、「理想の結果」が出ているのに、
わざわざ、「ありたい姿」を出しているのか、

その理由は、

「理想の結果」をゴールとした目標設定よりも
「ありたい姿」をゴールとした目標設定の方が、
クライアントの自発的な行動力が高まるからです

 

例えば、クライアントが、
「毎日ブログを書けたらいいのになー」
と思っていたとします。

この場合、「理想の結果」は
「毎日ブログを書けていること」です。

これをそのまま目標にすると、
「毎日ブログを書く」となります。

一方で、

「ありたい姿」は
「毎日ブログを書けている私」になります。

同じくそのまま目標にすると、
「毎日ブログを書けている私(であり続ける)」
となります。

 

「毎日ブログを書く」という目標は、
行動に対する目標なので、場合によっては、
作業やタスクのように感じることがあります。

これに対して、

「毎日ブログを書けている私」という目標は、
理想の私に対する目標なので、いわゆる
ワクワク感がクライアントの中に起こりやすい。

「毎日ブログを書けている私って、なんかいいよね!」
みたいな感じです。

実際のセッションでは、
「毎日ブログを書けている私って、なんかいいよね!」の
「なんかいい」の理由は、2-②の
「価値観を言葉にする」で明確になっています。

 

人は、理想の私であるために行動するのです。

 

3.すでにそれができる現状把握

ありたい姿を実感してもらった直後に
北村が聞くのは、

「その○○さんって、今の○○さんと何か違いますか?」

です。

これは、ストラクチャーの流れに沿って
セッションを運営した場合に、
私の中から自然に出てくる質問で、
感じたことを伝えるフィードバックに近いものです。

ニュアンスを正確に伝えると、

ありたい姿の○○さんって、
今の○○さんのままで、
すでに実現されているように感じます。
○○さんの中で、そこに差異はありますか?

となります。

 

ここで、クライアントが感じている差異、
つまり、現在位置と理想のギャップの大きさが、
目標達成に向けたハードルの高さになります。

このハードルは、クライアントにとって、
高くても低くてもいいのです。

高ければそれを達成するクライアントは
より大きく成長できますし、
低ければ最短最速で理想を実現できるからです。

クライアントがハードルを高く感じている場合、
後に続く、リソースの発掘を丁寧に行って、
クライアントに対する勇気づけを行います。

クライアントがハードルを低く感じている場合、
特に、差異がない、もしくは小さい場合は、
一気に行動プロセスの設定に進みます。

 

・リソースの発掘

クライアントの目標達成の助けとなる
知識・経験・実績・体験・人脈等の資源のことを
クライアントが持つ「リソース」と言います。

自分の持つリソースをクライアント自身が
十分に把握していることの方が稀です。

そこで、このような質問を使って、
リソースの発掘を援けます。

 

「今、すでにできていることは何ですか?」

「理想の○○さんであるために、役立つスキルは何ですか?」

「他にもありますか?」

今、すでにクライアントがもっている
「内部リソース」を引き出す質問です。

 

「理想の○○さんであるために、力を貸してくれそうな人は誰ですか?」

「他にもありますか?」

クライアントの目標達成の援けとなってくれる人
「外部リソース」を引き出す質問です。

 

「理想の○○さんであるために、役に立ちそうな経験は何ですか?」

「他にもありますか?」

クライアントのこれまでの経験を目標達成に生かす、
「経験リソース」を引き出す質問です。

 

・リソースを復唱します。

内部・外部・経験リソースをまとめて復唱します
リソースの全体を俯瞰して、
クライアントが感じたことを聞きます。

「今話してみて、感じたこと、思ったことは何ですか?」

 

4.行動プロセスが見える、応援する

理想の○○さん(ありたい姿)が見えて、
目標達成のためのリソースもつかめたら、
次に行動プロセスを聞きます。

「理想の○○さんであるために、まず、やってみることは何ですか?」

「他にもありますか?」

「その中で、一番やりたいのは何ですか?」

「いつから、やりますか?」

 

・応援します。

「○○さんは必ずできます。ぜひ、やってください!」

この応援は、
高いコーチングマインドが求められます。

応援にかぎらず、その他すべての
質問やフィードバックにも言えることですが、
「何を言うか」と同じくらい、
「誰が言うか」が大切なのです。

応援の言葉自体は、非常にシンプルですが、
この言葉がクライアントの勇気づけとなるように
毎日1mmでも前に進みつづけます。
(そしたらすごいところへ行けます!)

 

「今度、結果を聞かせてくださいね」

とリクエストします。

継続セッションであれば
次回のセッションでお聞きします。

単発セッションであれば
メールなどで連絡をもらいます。

 

「今日、お話しした感想はいかがですか?」

と最後に感想を聞き、全体を振り返ることで、
クライアントに気づきを促します。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

以上、

コーチングストラクチャーのご紹介でした。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます!

実際のセッションで、このストラクチャーが
どのように使われるのか気になった方は、今、
体験コーチングセッション を承っております。

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ストラクチャーがコーチングの「幹」で、
自己基盤が「根」にあたるとお伝えしました。

「何を言うか」と同じくらい大切な
「誰が言うか」ですが、
「誰」の部分を強化するということは、
「根」である自己基盤を強化するということです

自己基盤を劇的に強化できるのが、
自分史の作成&振り返りコーチング です。

こちらはまず個別相談を承っております。
興味をもたれた方はリンク下部の
お問い合わせフォームからご連絡くださいね。

 

初めての有料セッションに臨むコーチを
全力で応援する!コーチングストラクチャーでした!

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クリエイティブコーチ 北村卓也

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